Event

2024/11/07

白鳥建二写真展「リズム」 開催

2024.11.30〜2025.1.10
白鳥建二写真展「リズム」
神田ポートでは、2024年11月30日(土)より、写真家の白鳥建二による写真展「リズム」を開催します。

神田ポートでの白鳥さんとの出会いは、今年3月に神田ポート主催のイベント企画「なんだかんだ 5」(イベントのレポート記事はこちら)で、映画「目の見えない白鳥さん、アートを見にいく」の上映会と、全盲美術鑑賞者でもある白鳥さんとの絵画鑑賞を対話の場にしたワークショップを行いました。

その経緯から、写真家・池田晶紀による企画とキュレーションで、白鳥建二写真展を「神田の街」をテーマにした内容で制作、発表することとなり、作品制作にあたっては2日間で約10時間近く池田のおすすめの道を歩く時間を共にしました。

本展は、白鳥さんの写真作品とセットで、写真家・池ノ谷侑花と映像ディレクター・菊池謙太郎によるドキュメンタリー作品も同時に展開したインスタレーション展示となっております。

また、12/20(金)には白鳥さんに在廊いただき、ささやかながらクリスマスレセプションも予定しております。

みなさまのご来場お待ちしております。

白鳥建二写真展「リズム」

白鳥建二写真展「リズム」

白鳥建二写真展「リズム」

白鳥建二写真展「リズム」

<ドキュメント>
白鳥さんとのまち歩きの様子

白鳥さんとのまち歩きの様子

白鳥さんとのまち歩きの様子
写真:池ノ谷侑花

 先入観なしでこの写真たちをみて、どう思うか?を試してみたい。そもそも写真って、どう感じたらいいか?とか、食や絵や音楽と違って、わからない。という人が多い気がしています。これを仕方がない。で、済ませるわけにはいかないのが、写真家の気持ちとしてはあるんです。では写真とは?という定義の話になってしまうのですが、わたしの考える写真とは、「みんなのモノ」であり、それは「時間」のことを意味します。そこで、これらの写真を撮ってきた白鳥さんの写真をご覧ください。何が写っているでしょうか?街、人、道路、光、車などなど…。神田の街を約5時間くらい歩くことを2回行いました。この何が写っているのか?について、考えたりしてみる時間がまず、展覧会のテーマになってくるのかもしれません。また、白鳥さんは写真を腹で撮ります。ウエストレベルのノーファインダーで、歩きながら。決して立ち止まらないんです。ここにもヒントがありました。さらに、腕を掴んで一緒に歩くとどうでしょう?呼吸が伝わってくる「リズム」の中で、ただ歩いている。それだけのことなのに、物凄いことをしていることに、はじめて気がつきました。ふと、何か聞いたことがある音楽を思い出しました。フィッシュマンズの「WALKING IN THE RHYTHM」という曲です。もしお時間ございましたら、携帯でこの曲を探してみてください。そして、このスライドショー作品とセットで鑑賞してもらえると、なんか気分が伝わるように思えます。白鳥さんは凄いです!この体験は、「モノをみる」ということが、眼球ではなく、脳でみていることがよくわかりました。

キュレーション:写真家・池田晶紀

白鳥建二写真展「リズム」

会期 2024年11月30日(土)〜2025年1月10日(金)
時間 13:00〜20:00
入場料 無料
レセプション 2024年12月20日(金)17:00〜19:00
会場 神田ポート(東京都千代田区神田錦町3-9 神田ポートビル1F)
URL https://kandaport.jp/
ドキュメンタリー映像:菊池謙太郎
題字:大原大次郎
協力:岩中可南子
企画:池田晶紀
制作:株式会社ゆかい
注記 ※神田ポートでは会期中に会場を撮影スタジオとして使用することがあるため、一時的にクローズさせていただくことがあります。ご了承ください。

〜近日中クローズ日程のお知らせ〜
12月7日(土)13:00〜14:00
12月8日(日)13:00〜18:00
12月13日(木)19:00〜20:00
12月16日(月)15:00〜18:00

【プロフィール】

白鳥建二

白鳥建二 / Kenji Shiratori

全盲の美術鑑賞者、写真家
生まれつき強度の弱視で、12歳のころには光がわかる程度になり、20代半ばで全盲になる。そのころから人と会話しながら美術鑑賞をする独自の活動を始める。以来20年以上、年に何十回も日本各地の美術館を訪れている。水戸芸術館現代美術センターをはじめ、いくつもの場所で講演やワークショップのナビゲーターを務めている。好きなものは音楽とお酒。写真家としての主な出展として、2021年はじまりの美術館(福島県)「(た)よりあい、(た)よりあう。」、2022年アトリエみつしま企画展「まなざす身体」、2023年さいたま国際芸術祭2023(メインヴィジュアルも担当)など。

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